【NetEase Cloud Music(網易雲音楽)がシリーズAラウンドで1億800万米ドルを調達、ユニコーンの仲間入り】
中国のネットポータル NetEase(網易)の音楽・ラジオ部門である NetEase Cloud Music(網易雲音楽)には、かねてから資金調達が噂されていたが、今回7億5,000万人民元(約1億800万米ドル)を調達してシリーズ A ラウンドを終了したことを発表した。このラウンドで同社の評価額は80億人民元に達し、2013年のローンチから4年でユニコーンの地位まで登りつめた。
今回の戦略的投資をリードしたのは中国メディアコングロマリットの Shanghai Media Group(SMG、上海文化広播影視集団)で、他にも、Hunan Broadcasting System(湖南広播電視台)傘下の Mango Media(芒果伝媒)が設立したファンドである Mango Cultural and Creative Industry Private Equity Fund(芒果文創基金)と、China International Finance Company Limited(中国国際金融)の投資部門である CICC Jiatai Fund(中金佳泰産業整合基金)が参加した。
NetEase Cloud Music でCEOを務める Zhu Yiwen(朱一聞)氏によると、今回調達した資金は主にユーザエクスペリエンス(UX)の改善、コンテンツへの投資強化、健全な特許システムの開発、上流および下流の音楽に対するソリューションの確立に利用される予定で、これによりユーザに質の高い音楽を豊富に提供していきたい考えだ。
今回の投資で NetEase Cloud Music は資金を得ただけでなく、SMG および Mango とコンテンツ面での提携を結んだ。これら2つのグループはカルチャーを全般的にカバーしており、ミュージシャン発掘番組、映画、バラエティ番組、音楽などの広範なリソースを持っている。
NetEase Cloud Music(網易雲音楽)のユーザ数動向
資金調達の発表に合わせて、NetEase Cloud Music は登録ユーザ数が3億人に達したことを発表した。ここ4年で同サービスは大きな成長の可能性を示した。 2015年7月にユーザ数が1億人を突破し、その1年後には2億人を超えている。
スマートミュージックレコメンデーション機能を備え、インディーズミュージシャンとも提携するNetEase Cloud Musicはアプリをさらにソーシャル化して有料会員を獲得するために、果敢にもショート動画共有市場に挑もうとしている。
また、同社の収益は主に会費やデジタルアルバム、広告、ブランド商品(玩具、ノート、カップなど)から得ているそうだ。また、スマートハードウェア商品のリリースも予定している。
出典:THE BRIDGE
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http://thebridge.jp/2017/04/netease-cloud-music-becomes-unicorn-after-108m-series-a